JTBは5日、年末年始の宿泊旅行(12月23日~来年1月3日)の動向見通しを発表した。今年の日本人の延べ宿泊者数は1~9月累計で前年よりも減少傾向(4・4%減)で、年末年始の国内旅行も2・2%減となる2930万人と予測する。逆に、今年に入ってから増加傾向の海外旅行は64万6千人と3年ぶりの増加(3・3%)を見込んでいる。
アンケートによる国内旅行の利用交通機関は、ガソリン代が上昇基調にあることから乗用車が減少し、高速・長距離バスやLCCが増加。利用宿泊施設も、旅館・ホテルが減り、宿泊料金の安い民宿・ペンション・公営施設などが増える。旅行支出には慎重で、国内旅行平均費用は9・6%減の3万900円と予測している。
都道府県別に旅行先を見ると、関東が昨年より5・6ポイント上昇し全体シェアも29・1%と最も大きい。北陸(2・2ポイント増)、沖縄(2・1ポイント増)、東海(1・9ポイント増)などが昨年よりシェアを高めた。
旅行の出発日のピークは12月31日で、以下、12月30日、29日の順となっている。
4月以降、燃油サーチャージは0円になり、為替レートは円高傾向に転じてきたことから、海外旅行へは行きやすい環境になっている。旅行平均費用は4・7%減の20万7千円。出発日のピークは12月29日、30日。